ふと外の青空に目を向けた。




恋をすると
こんなにも気持ちが
変わるんだな、
と加奈子は思った。







しばらく無かった
この心地よい感じが
加奈子は嬉しかった。






きっと皆も
この心地よい感じを
味わいたくて
恋をするんだな、と思った。





私の恋は実るかもしれないし、
実らないかもしれない。


でも今はただ
この心地よい感じを
ずっと味わいたい。


加奈子はそう思って
再び安田優太を眺めた。





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