ーーーーーーーーーーーーーーーーーーcaseー1


まさか、と加奈子は思った。






まさか恋もいいかな、なんて
思った次の日に
恋に落ちるなんて。




少し加奈子は自分を恨んだ。


いくらなんでも軽すぎる。
ただの気のせいだ。



いくら自分にそう言い聞かせても
加奈子の目は逸らすことなく
1人の男子を見つめていた。