いつもはギャーギャー
騒ぐ授業も
今日は驚くほど静かだ。
やれば出来るんじゃん。
黙っていれば
わりとかっこいいのに。
あんなに喋る事が好きなのに
なんで静かな私なのかな?
「……南」
愛子が手紙を回してきた。
『澤田頑張っているね。
よっぽど知りたいんだろうね。』
確かに頑張っている。
あんなにしてまで
知りたいのかな。
そこまでやられると
悪い気はしないよね。
1回くらいタイプじゃない男と
接するのも悪くないのかな。
新しい発見があるかも。
それに、もしかしたら…
放課後になったら
メアド教えてあげよう。
私はさっき配られた
プリントの端を切り取り
メアドを書いた。
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