滝次様と和成様は昔から仲が良いらしい




2人のお喋りに入れてもらっていて
気が付くと、もう日が暮れていた



「和成様
本日は本当にありがとうございました
助けて頂いたあげく、着物やこのような楽しい時間を頂いて…」


「また遊びに来てよ!椿」


「でも庶民の分際ですし恐れ多いです」


「俺がいいって言ってんだからいいんだって!」




和成様は本当にお美しい顔だちのお方。
そのようなお顔で優しい言葉をさらっと言うので…

庶民には眩しいばかり





「俺もそろそろ帰るから送ってってやるよ」


滝次様は自分の馬を指差した



「そんなっ…大丈夫です!」



物静かなお方の滝次様
かもしだされる雰囲気が何とも妖艶というか優雅というか…

これまた綺麗なお顔だち


「滝次が言うんだから、乗せてってもらいな」



和成様に促され
私は滝次様の後ろに乗り
彪牙城を出た