「椿と申します」


「で?」


そう言って滝次様と和成様の方を見る龍と言う男


「お前ら、どっちかの女か?」


なっ、な、な!!!!


「ちげーよ」


「最近仲良くなったんだ」

「おっ、お二方には…
身分もわきまえずよくして頂いております!!」


「へー…和成と滝次がねぇ…」



「椿、突然驚かしてごめん。
こいつは崎海(さきみ)城の若殿、真堂 龍(しんどう りゅう)」






私は声も発することができず

ただ開いた口がふさがらない

「何て顔してんだ(笑)」

龍様に笑われる


「はぁ〜
龍には椿を会わしたくなかった…」


「最悪だな…」


「おい!お前ら〜
俺だけ仲間外れかよ!」


「龍みたいながさつで俺様な奴に椿を会わしたくなかっただけ」





なんとここにいる3人の男は…

この地域一帯の三大城の若殿なのだから…。