玄関の開く音で僕は眼を覚ました。
また、変な夢見ちゃった。

パパって言ってたけど、その怖い男の人がミーの
パパなのかなぁ。
そんなことを思いながら
僕は自分のパパを出迎えた。

その日のパパは忙しいらしく、
散歩もせずにすぐに帰ってしまった。

パパが出て行ってから、
少ししてもう一度夢を思い返していた。

そういえば、玄関の鍵を閉め忘れるって言ってた。
僕はすぐに玄関にむかった。
玄関の戸に少し手をかけると、
ガラガラ…
開いた。

ビックリするのと同時に、
あの夢はママの時と一緒で
夢のようだったけど夢じゃないことに気づいた。

僕は走り出した。
電気屋さんは知っていた。
ホントに近くにあって、
ここに来る時に
車の中からみたからだ。

その電気屋さんについたけど、
ミーが言った男の人は待っていても現れなかった。

そのうち、電気屋さんの店員さんが
僕を捕まえて
『どっから来たんだ?』
と言いながら僕が逃げないように押さえていた。