そんな事を考えているうちに。

「サユミちゃ~ん、片付け終わったぜ~」

大きなゴミ袋二つを両脇に抱えた白虎君が私を呼んだ。

「あ…うん、お疲れ様」

私は生徒達を見回す。

「それじゃ今日はこれで解散ね。皆寄り道せずに真っ直ぐ帰るのよ?月曜日にまた学園で会いましょ」

「俺達子供じゃないんだぜサユミちゃん」

男子生徒の言葉でクラスメイト達が笑った。

「んじゃまたな~!」

「月曜に学園で~!」

皆思い思いに帰路についていく。

たくさん食べて、楽しんで、皆満足したようだ。

「さてと…私も学園に戻って仕事の続きしよっかな…」

砂浜で一人、大きく伸びをする私。

そんな私の背中を、誰かがツンツンと突っつく。

振り向くと。

「あら?」

そこにはガルル君が立っていた。