「間近で見ると超スタイルいいぜサユミちゃん!」

「なんというパーフェクトバディ!普段何食ってんだ?」

「ウエストのくびれに悩殺されそうだ!」

パラパラと拍手さえ起こる中、私は顔を赤くして教壇に立つ。

全くもう。

このクラスにセクハラって概念はないのかしら。

…黒板の前に立ち、背筋をシャンと伸ばす。

一斉に浴びせられる、男子生徒の憧れ半分、好色半分の視線。

しかし女子生徒の方はというと。

「……」

私の隣に立つ、仏頂面の転校生に視線を注いでいた。