ぐうの音も出ないガルル君。

「よし、これで決まりだね」

学園長は柔和な笑みを浮かべた。

前々から思ってはいたのだけれど…温厚な顔して、学園長って実は性悪かも…。

内心そんな事を思いつつ。

「それじゃあサユミ・パスティーユ先生、彼を頼んだよ」

「はい」

私は学園長の言葉に大きく頷いた。

さぁ、ここからが大変だ。

私自身がまだ2-Ｆの生徒達にも馴染んでいないというのに、問題児のガルル君がクラスに馴染めるようにしなければならない。