それもこれも…。

私は教室の後方の席で、朝から机に突っ伏して居眠りを始めるガルル君の姿を見る。

「ほらガルル君起きて!点呼とるわよ~」

「んあ…?」

寝ぼけ眼、だらしない顔をしたガルル君に苦笑い。

「名前呼ぶから、大きな声で返事してね」

体の痛みも何のその。

私は教師という仕事に今まで以上のやり甲斐を感じながら、朝の清々しい空気の中、クラスメイトの名前を読み上げるのだった。