本当なら、休養の為にもう少しゆっくりしていたかった。

事件の知らせを受けて急遽学園に戻ってきた学園長も休暇を認めてくれたのだけど、私はそもそも2‐Fの担任代行として生徒達を預かっている身だ。

そんな私が休んだとあっては本末転倒だ。

ガルル君やラビさんの事が心配でもある。

ここは無理をしてでも学園に行く必要があった。

幸い保険医や白魔法部の治癒魔法のお陰で、体が多少痛む程度だ。

授業をする分には支障はないだろう。

何より、生徒達が元気に全員揃っている姿を、この目で確認したかった。