そう考えると、私とガルル君は、世界を救った救世主って事になるのかしら?

とても陸獣王の息子とは思えない、あどけなさすら残る少年の横顔を見つめる。

そんな私の考えなど知る由もなく。

「サユミ、腹減った!帰ったらご飯!」

ガルル君は屈託なく笑うのだった。