そんな困惑など関係ないとばかりに。

ガルル君は前傾姿勢から、まるで発射台から射出されるロケットのように飛び出す!

何のフェイントもない。

ただ一直線に突進。

これではカウンターも合わせやすい。

ニーズヘッグは野太い尾を振ってガルル君を迎撃する。

正面からの正直すぎる攻めなのだ。

ガルル君はまともにニーズヘッグの尾を食らい。

「!」

食らいながらも突進を止められる事なく突っ切った!

逆にその尾に噛みつき、先程ニーズヘッグを投げ飛ばしたのと同じ要領で巨体を振り回す!

遠心力をたっぷりと乗せられた巨大な竜種は、為す術もなく硬い岩壁へと叩き付けられた!