首長竜そのものの姿でこちらに向き直り、荒い鼻息をするガルグイユ。

このまま湖岸を走り抜けてしまおうと、私はガルル君の手を引く。

しかしその途端!

「キャッ!」

足元にガルグイユの吐き出した高圧水流が直撃した!

ピンポイントで狙い撃ちしてくるその精度もさることながら、直撃の瞬間に足元の岩盤を砕き、石礫を撒き散らすほどの威力も侮れない。

飛び散った石礫によって、私とガルル君はその身を傷つけられた。

まるで爆心地にでも立っているようだ。

甲冑を纏っている私はともかく、ガルル君は身体中に青痣や擦り傷をつけられてしまっていた。