「どうだかな。

オレが早く帰った音を
聞きつけたとたんにこれだ。

どうせオレがいないときは
学校で誰かに写させて
もらってるんだろう」


――ドキッ。

さ、さすが貢にぃ、
鋭くていらっしゃる


「ど、どーしてもわかん
ないときはね

けど、できるだけ自分で
やろうと思ってるからこそ
こーして頼みに来てるんじゃん!

そんなイジワル言わないでよぉ」


猫なで声のあたしを
しばらくジトッとした目で
見て、貢にぃはようやく
気が済んだらしい。


「……わかったわかった。

で、今日はなんだ?」