はうぅ……キッチンから
おたま片手に顔を覗かせた
ママは、期待ハズレの
つれない返事。


ちぇっ。

なんか袖の下――じゃ
なかった、手土産持って
行きたかったのになぁ。


「ごめんなさーい(>_<)

ないなら仕方ないや。

ちょっと貢にぃに宿題
教わりに行ってくる〜」


「あら、みっくん
帰ってきてるの?」


「ウン、さっきバイクの
音してたから。

じゃーね。
夕ご飯までには帰ってくるよ」


言いながらサッサと
玄関に向かったあたしは、
そのまま急いでお隣りを訪ねる。





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