夕方頃、部屋で今日出た
課題をやってたら――
外から耳慣れたバイクの音。



……やった!

こんな早い時間に帰って
くるのって何日ぶり!?


覚えてないけど、とにかく
やっと巡ってきた、
貢にぃに会うチャンス!


これは大至急用意しないと!!


あたしは開いてたノートと
教科書を乱暴に閉じて
抱えると、バタバタと
足音も勇ましく(?)
1階に駆け降りて、


「ママッ!

なんか作り過ぎたおかずない??」


「――は? ないわよ。

それより美紅、家の中
ドタドタ走らないで!

女の子なのにはしたないわよ」