「もぉー。

みんながみんな、貢にぃ
みたいに強いわけじゃ
ないんだよ!

ひとりが淋しくって人の
温もりが欲しくなるとき
だってあるの!」


勢い込んで、フォーク
振り回してそう言ったら。


貢にぃはステーキを口に
運ぶ手を途中で止めて、
ポカンと口を開いたまま、
マジマジとあたしを見た。


「……え? な、なに?」


急にンな見つめられると、
あせるんですけどっ?


「ずいぶんわかったように
言うじゃないか……。

お前にもあるのか?」


「は? だから何が?」