「感動的だったよね〜。

キレイだったなぁ、
ラストのウェディングドレス姿」


「……オレはやたら軟弱な
男を見る度に、イラついて
仕方なかったが」


………ぐっ。


もぉ〜っ、なんでそんな
冷たい目でしか見れない
かなぁっ!?


「仕方ないでしょーっ。

彼は恋人を亡くした
ショックから立ち直れて
なかったんだから!」


「それにしても。

前の恋人が忘れられない
からって、淋しさだけで
別の女に甘えるのは
どうかと思うが」


むぅ。

そりゃたしかに、最初は
事実を隠したままヨリ
戻して、彼は主人公のこと
好きなフリしてたわけだけどぉ。