「これからどうすっか?」

「そだな~。俺ん家で遊ぼうぜ!」

俺の問いに当たり前のように答える海斗。

「そだな。」

まぁ断らないけど・・・

他の生徒達がホームルームのなか堂々と校門をくぐろうとした時。

「あっ!すんません。」

後ろから勢いよく女の子がぶつかってきた。

「なにすんだよ!!」

海斗がキレぎみに声をかけたが女の子はすでに10メートルほど向こうに走っていっていた。

「なんだよ。アレ。」

少し小さな声で文句を言う海斗は少し戸惑った顔をしていた。

女の子の通った後にはほんの少し優しい香りがした。