「垣谷(かきたに)せんせぇ顔見せに来ましたよ~。」

名前を呼ばれ二人に近寄ってきたがたいのいい体育教師。

「まったく。いい加減服装を直せ!後もう少し学校来いよ!出席日数ギリギリじゃないか!」

また長い説教がはじまった。

主に海斗が。

海斗は金髪など俺より目立つし馬鹿でほとんど赤点というなぜ進級出来たか不思議なやつだった。

おそらく親が大企業の社長で学校に山のように金を注ぎ込んでるからだろうけど・・・

一方俺は学校1の天才で多少の悪さは許された。

ただ最近は目立ち過ぎてよく二人で呼びだされるようになった。

「お前も頭いいんだから頑張って進学目指したらどうだ?」

またか・・・。

俺ん家はよくある母子家庭で少しでも早く母さんを楽にしてやりたかった。

だから卒業したらそく就職するつもりだ。

先生の言葉を軽く無視する。

「せんせぇもういいっすか?」

海斗が笑顔で聞いた。

「お、おう。ちゃんと学校来いよ!わかったな!」

「「は~い。」」

テキトーに返事してさっさと職員室をでる。