「俺は弱い!!」

「はぁ?」

海斗の言葉にずっこけながら雛子が言った。

「何なのよ!別に得意げ言う事じゃないじゃない!」

「俺はただ金持ちなだけだよ。そーゆう事なら怜にしろや。怜はすげーんだぜ!」

自分の事のように話しはじめる海斗。

「そーなの?」

雛子がこっちを見て聞いた。

あきらかに疑いの目で見ている。

「怜はな学校一の天才でスポーツ万能!武道はもちろん音楽だって出来るんだぜ!!」

「何それ!欠点ないじゃない!逆にキモいわ!!」

「ただ怜にも出来ない事がひとつだけあんだよ!それは絵が天才的に下手なんだよ!な!」

ニヤニヤしながら海斗が言って来た。