「森っちってナニ・・・?」
「森アイリだから森っち。可愛い森っちに
ぴったりな可愛いあだなでしょ・」
首をかしげて『ねッ』とかわいく言う
小枝ナツキ。
「別に」
小枝ナツキの腕を振り払った。
本当にダメなんだよね。
そうやって、『可愛い』って言えば
女の子が喜ぶとでも思ってるの・
少なくとも私は違うよ。
「森っち・・・俺のこと嫌い?」
泣きそうなウルウルの目。
もぉーッ!!
男のくせにぃぃぃぃ(怒)
「嫌いもなにも、仲良くなった
覚えはないよ!
それと、私のこと森っちって
呼ばないで!」
あーあ。
今にも泣きそうな王子に
ヒドイこと言っちゃった。
さぁ、男の子なら怒るでしょ・・・
「ちょっと、アイリ言い過ぎだよ!」
「なっちゃん、大丈夫?」
あーぁ。先に周りが怒っちゃった。
「森っち・・・森っちって呼ぶなってことは
もう、下の名前で呼んでもいいってこと?」
「は・・・?」
そんなこと一言も言ってませんけどォ
私はただ、『森っち』がイヤなだけで。。。
「これからはアイリって呼ぶね?♡」
私の手をギューっと握り締める小枝ナツキ。
天然って
強いわ。。。