「あげるから、顔あげてよ」




優しい声で私に言う。


でも・・・




「む、むり・・・

ほんとにやばいから・・・」





こんな顔、みられたくない。


恥ずかしい・・・





「いいから・・・」





そう言われて

私は顔を上に向ける。





歩と目が合って、

どんどん顔が近づいていく。