「黄色組行くぞー!」


応援の練習。
さすがに三年になると
慣れもあってさっさかと進む。



ある日。

応援練習を応援団だけでやってた時。


「な、歩夢、黄色組って言いづらいよな((笑」

「ああ、確かに!」


と話していたら、

「うちも思う!」

と話に入ってきたのは如月。


「お前、えっと、如月?」


「そっ如月華!師走とクラス同じになるの初めてだよね、長月も!よろしく~」


気さくな奴。

第一印象はそれだった。



「師走、もう少し動きちゃんとやりなよー」


世話好きなのかいちいちうるさいι


「るせーな、お前は母親かよ!」


「何それ!せっかく親切に教えてやってんのに!去年みたいに頑張ってやればいいじゃないッ」


如月はそっぽを向いてしまった。



……去年。


去年は水無月が居たから頑張ったのも同然だな。


あの時、水無月の目に映りたかったから……。



ダメだ。去年が紛れて苦しい。

忘れるなんて、楽になるなんて無理なのかな…。