〜学校〜

ザワザワとクラスはたくさんの喋り声が聞こえる。チャイムと先生の声で席につき、静かになった。

ひそひそ声で女子が喋っている。

「(ヒソッ)そーいえば、死神来てないじゃん…」

「(ヒソッ)本当だー…まあいいけどさ♪」

「(ヒソッ)居ないほうが気が楽だし」

先生は黒板を軽く叩いた

「静かにしろよ〜えー…橋袮は風邪で休みだ。めずらしいなぁ…」

「由紀…休みなんだ…」

聖矢はひじをつきながらため息をついた。

「(やっぱり…熱あったんじゃん……)」

ドンッ と聖矢の背中から振動がきた。

「いってぇ!!」

後ろを見ると聖矢の友達が三人。浜世 彼方、黒江 優斗、永神 拓捗の三人ニコニコしながら聖矢を見ている。

「何ぼーっとしてんだよ。まさか、死神のこと考えてんの!?」

ピクッ 優斗の言葉で少し反応する聖矢。

「マジぃ!!?ありえねぇっ」

「死神と釣り合わないって!止めとけよ!」

彼方、拓捗が言う

「………嫌だ」

「は?」

三人の口が開く。

「嫌…?」

「うん。」

真っ直ぐな目で見つめる聖矢。三人はこれには少し弱い。

「……あっそーですか。」

優斗がつまんなそうに言う。そのあと三人はどこかに行ってしまった。

聖矢の周りには、誰もいない。

「…由紀……」

机に俯せになる。



心配だ…………