チュン チュン

小鳥の囀りが聴こえる

「ん…朝?…いっ…頭痛が…」

寝てたんだ…頭がズキズキする。

「…重い…?あ……母さん?」

ベットの隣で眠る母さん。目がはれてる…泣いて…?

「…はよ」

「父さん?居たんだ…」

「…学校」

「学校?」

「…休むか?」

休む……初めてだけど…いいか、頭も痛いし…杉野のこともあるし

「うん。休む…」

「…分かった。…母さん」

母さんの肩を軽く揺さぶる。母さんはピクッと反応してゆっくりと起きた。

「ん〜…あなた?…あっ!由紀ちゃん!!大丈夫??」

「大丈夫だよ…」

「…由紀…休む」

「えぇ!?由紀ちゃんが…休む…?」

顔を青ざめながらゆっくり父さんの肩を掴む。そんなにびっくりすることなのかと思ったが……一度も休んだことのないからな…

由紀が母さん達をガン見してたらいきなり母さんが私を見た。

「由紀ちゃん!!分かったわ!…ゆっくり休んでね!」

「うん。ありがとう…母さん…父さんも」

「……」

無言ですか

そしてまた、母さんは父さんの腕を掴み階段をおりて行った。