「え?会えなかった?」
『うん、なんか出掛けててさ、ダメだった』
「それで軽々 諦めてへらへら帰ってきたの!?」
『へらへらってひどいなぁ…だっていないんだもん仕方ないじゃんか』
「なっ…」
『まあ、』
『今日もいってくるけどね』
「…そう。じゃああたし帰るわね」
『おう!じゃあまた明日!』
鳴偉は委員会を終え、奏の家に向かっていた。
今日は遅くなっちゃったな
鳴偉がひとりそんな事を考えながら歩いていると、ナツメと奏の母親が話しているのが見えた。
なんだ、ナツメちゃんも結局心配で来たんだ
ナツメたちに駆け寄ろうとしたとき、衝撃のひとことが聞こえた。