「なあ、お前……ノブと友達になりたいんだろ?」

静かな橋の上に俺の声が響く。

その言葉に隣に立っていたノブは、小さく声をあげながら俺に顔を向けた。


まあ、驚くのは当然だろう。

でもそう考えれば全て納得がいくんだ。

ノブをいじめていたことも、今こうして網を片手にこの場所に立っていることも。


「そ、そんなわけねえだろ!? 俺は……そいつが嫌いなんだよ!!」

こいつは本当に馬鹿だな。

そんなに焦った声を出したら、図星ですって言ってるようなもんじゃねえか。

だけど……

「お前さ、理由があればいじめていいとでも思ってんの?」

俺は、お前を許さない。