「ゲームは好きだよ……」
「そうか! じゃあ今度一緒にやろうぜ!」
ノブは照れるように小さくそう呟いた。
よかった。嫌いだって言われたらどうしようかと思ったけど。
俺と同じくらい日焼けしていないノブはやっぱり、インドア派だった。
「……本当にボクでいいの?」
これでノブと一緒に遊べると浮かれていた俺は、その言葉の意味がすぐには理解出来なかったけど。
“友達になってよ”
しばらく考えてやっと、その言葉に対する答えだとわかった。
だから……
「もちろん! よろしくな、ノブ!」
そう満面の笑みで右手を差し出す。
するとノブは恥ずかしそうに笑いながら、俺の右手をギュッと握り返した。
「よろしくね……ソラ」
そう小さく囁きながら。