時期はずれの3年の12月・・・東中に転入して、その日にトップ倒していきなり四天王の一人に・・・ワルガク受験のために中学に入ったとか・・・

出席日数や内申を考えてもワルガクしか無理だろうけど・・・


この一ヶ月登校してないのも実は・・・たまたま東中のトップになっただけで四天王とか騒がれてビビってるとか・・・狙われて入院してる

なんて噂まで出てきてる・・・


私も他人に興味はないけど・・・やっぱり仲間のショウゴが四天王なんて言われてる以上、同じ四天王がどんな人か気にならないって言えば嘘になる・・・

ましてや弱っちい奴ならショウゴたちまで馬鹿にされそうだし


「セツナなら・・・来てるよ」


静寂を破ったのはロウ君の軽い一言・・・ 「「エエッ?」」


どこからともなく聞こえる驚きの声


それはロウ君の発言に? それともオオツカセツナに・・・?


「モッシ~・・セツナ! 教室来いよ・・・」

淡々と用件を述べて携帯を閉じたロウ君の斜め後ろで深いため息を吐くリン君・・・・・・・?


「リン君も知り合い・・・?」


驚いた表情のリン君、不思議そうに私を見るサヤカ・・・ッア、声に出てたんだ・・・

「ごめん・・・なんとなく・・・」


諦めたのか・・・呆れたのか・・・リン君は重い口を開いた


「セツナとは、俺も知り合い・・・でも友達って言っても、セツナにとっては他人かも・・・まあ・・・・セツナには関わらないのが正解だよ・・・」


これ以上は聞くな・・・

これ以上は話たくない・・・


リン君の目が・・・雰囲気が・・・そう言ってる気がして何も言えなかった


そんな中、タイミングが良いのか、悪いのか3時間目の終了を告げるチャイムとともに廊下に騒がしさが戻ってきた。