愛なんて…

「・・いきなり・・・四天王が３人・・・
金髪が北の　キタナカロウ
黒髪は南の　ハマサキリンノスケ
双子の片割れが西で[白虎]の　コバヤシショウゴ　　　だろ」


四天王・・・初めて見る他校のトップに意味も無く手に力が入る・・・

そんな私に真っ先に気付いたのは・・・ケイゴ

「アッ・・ツバキやん！サヤカもおるヤン　おはようさん。」


あまりの空気の・・・ケイゴの軽さに拍子抜けしたのは私だけじゃなかったみたい


ガクリとサヤカの肩から力が抜けたのはきっと同じ気持ちだったからだと思う。


ショウゴたちのそばに行ったけど・・・やっぱり警戒している自分がいる・・・沈黙の中でショウゴが口を開いた・・・


「あっと、ツバキ、サヤカ・・・コイツ・・リンと・・ロウで昔俺たちが行ってた空手道場の仲間・・・・・・」


リンノスケとロウを指して小学校時代の知り合いだと話してくれた。


四天王・・・ショウゴとケイゴの知り合いだろうと私もサヤカも関わる気も興味も無く軽く挨拶をした程度だった。

リンやロウと呼ばれた二人だって同じだろう・・・周りから騒がれ・・・狙われる人間は他人に関わりたくはない。

彼らが四天王だと注目され喜んでいる様には見えなかった。


私やサヤカに向けられるのは・・・白虎総長の妹・・・彼女・・・どこに行ったて消えない冷たい視線・・・軽蔑の・・・白い目・・・