「だけどよ、ツバキも良い加減…新しい恋愛すればぁ?」

いきなりのコウ兄の言葉に飲みかけのコーヒーを噴き出しそうになった…

「何を急に、私は恋愛はもうしないの!」

笑顔で返したもんだから、サヤカもコウ兄も『なんで』って驚きましたって顔(笑)

「だって私の中ではタクマはまだ彼氏だモン!忘れる事は出来ないんだ…だからこのタクマへの想いを隠したり、無理矢理消してまで恋愛しようとは思えないしね。」

寂しそうな顔をしたままのサヤカの隣でコウ兄が…不敵な笑い…

「ふぅーん………恋愛はしないか・・・んなら別に良いんじゃね??」

怪しい、絶対に…簡単に納得するほど聞き分けのいい男じゃないはす…

「だったら体から始まるお付き合いをしてみろよ」

はあぁぁぁ~!?信じられないぃ…どこの世界に妹にパン子になれと言う兄がいる」

「トラちゃん!正気?…本気で言ってるワケ??」

私が口を開くよりも早くサヤカの鉄拳がコウ兄の頬にヒットした。

「まぁ、待てよ!落ち着けサヤカ…別にやりマンやら、パン子になれって言ってるワケじゃなくて…他人肌に触れるってのも悪くは無いって言いたいだけだよ。」

他人肌に触れる…?