「気になるね・・・!」

なんて、お目々キラキラのサヤカは好奇心いっぱいに小声で話し出した・・・

もうすぐ4時間目が始まるって時に私たちは異様な空気に気がつく・・・

おかしい・・・まだ騒々しく騒ぐ声が聞こえるだろう廊下が異常なほど静まりかえり、物音ひとつしない・・・

異変に気付いたのか教室内も徐々に静かになっていく・・・

サヤカとショウゴと目を合わせながら嫌な空気に緊張がはしる・・・・



ガチャ・・チャリ・・・ジャリッ・・・ガシャン・・・チャリ


遠くから金属のぶつかる音・・・どんどん近くなる・・・っと思った瞬間、金属音は1組の教室に流れてきた


ガチャ・・・


ベルト・・・?着崩した腰履きの制服から止められることなく垂れ下がったベルトのドクロが型取られたバックル、左のウエストから後ろポケットに入れられた財布に繋がってるであろう鎖のチェーンがぶつかって異様な金属音が響く・・・

茶色い髪は鬱陶しそうに左目を隠しアゴ近くまである・・・右目は鋭く切れ長な瞳は少し恐怖を感じてしまうくらい何も映してないかのように冷たく見えた・・・

驚くほどの長身・・・長い手足・・・鈍感な私でも感じてしまう・・・近づくなオーラ・・・


【オオツカセツナ・・・彼はキケン】


私の中で警告音が鳴り響いた・・・