「頼む。……俺を信じてほしい」
「……いやっ。あたしは誰も信じない」
「どうして？」
「……信じたってみんな、結局あたしを裏切るからよ」
「だとしても、俺は違う。……お願いだから俺を信じろ」
「っ……変な理屈並べないで！！」
「理屈なんかじゃない」
「理屈よっ！！……そうやって人を信じ込ませといて、結局みんなあたしを裏切る」
「俺は違う」
「最初はみんなそう言うよ！！でもあたしを裏切ったらみんな知らんぷりするのよ！！……裏切られたその傷は、一生消えることはないわ」
「……みんながみんなそうじゃない」
