私、大輔のお嫁さんになりたい。
神様、私の夢を叶えて下さい。
目を開けるとそこには心配そうなお母さんの顔、病院の先生、大輔がいる。
「比奈?気づいたのね!先生!比奈が!」
「お母さん、落ち着いて下さい。取り合えず、危険は脱しました。」
「比奈!どこも悪いとこない?」
「大丈夫だよ大輔。」
「気分が悪いとか、変な感じがするとか、ないですか?」
ない。と担当医に告げると、お母さんは先生と一緒に病室を出ていった。
状況を把握できていない私は大輔に何があったのか聞いてみた。
なんと、1週間寝ていたらしいのだ。癌の進行が進んでいるのだと、思い知らされる事実。
私に残された時間はもうないんだ・・・・。