それから朝日の写真



仲間のテントの写真



翔くんの靴



朝ご飯のメニューに



そして登りだした道



 どんどん死に近づいて行く


私は心臓が痛くなる。



最後の一枚になった………




真っ青な空に
天に登るように白い雲が伸びて行く



まるでこれから
翔くんが登って行くかのような
白い雲・・・・・・




「翔…くん…」



床一面が
翔くんの撮った写真になった。




私はその上に静かに
あおむけに寝転んだ・・・・



翔くんに抱かれている


優しい気持ちになった。


「ありがとう……」



目を閉じた。

「ノートは・・・明日にしよう…
涙の大洪水だよ……」