「それから…これは…」


仲間の人が
和室に入ってきて
私の横に座って


「翔登のリュックの中に入っていたんだ。
ひたすら撮り続けていた
写真を現像したよ。
君が少しでも
一緒に山に登るのを
楽しみにしてもらおうと
思ってって言ってた。
これが写真で……
それから…」



一冊のノートを差し出した。


「これは君への
ラブレターだと思うよ。
ちょっと読んだだけで
恥ずかしくなったよ・・・」


そう言って
笑いながら私にくれた。


「けっこうなロマンチストだったな~
翔登がこういうこと
書くなんて以外だったけど…
恋がそうさせたのかな?」


そばにいた友達たちが
爆笑した。


「ちょっとしか見てないからね。」


仲間の人の目が潤んでいる



「ありがとうございます。」


私はそう言って頭を下げた。