一人になりたくて
久しぶりに遊び場のドアを
開けた。


大の字であおむけになって
天井を見てた。


翔くんの最後を
聞いた時


翔くんらしいと思った。


犬を助けに行ったのは
翔くんだからだった。


だけど…
死ぬことはないよ……


私はこれからどうやって
生きて行くんだろう……

いつも支えてくれた人が
もういない………

楽しみにしていた
キャンプにももう行けない


結婚・・・
またできなかった……


「翔くん……翔くん…」

激しい嗚咽が
呼吸を止めてしまうようだった。


「最後の…キスなんて
言ったからだ……バカ!!」


ここが壊れそうなくらいの
大きな声が出た。



泣いて・・・
泣き叫んで

闇は深い・・・・・・



翔くんに会いに行く……


現実を受け入れるために


そしてずっと感じるんだ

翔くんが会いたがってるって……