「やばい・・・
三時間目 始まっちゃうよ」


急に凛がダッシュした。



私も我に返って
慌てて走り出したら
ペンケースが落ちてしまった。



「キャ~~もう~~
凛 先に行ってて~~~~」




「もう~~バカなんだから未来~
先行くからね~~「



慌ててペンをひろい集めた。



走り出したら


「忘れ物だぞ・・・」

と声がして
慌てて振り返った。



「あ・・・・・・」

それははぁくんが お年玉で
買ってくれた
シャープにしてはお高い大事な
ペンだった。


「あんがと」

私はそのペンをとろうとしたら



「後でな~」と言った。



「え・・・?」

ハッとして顔をあげると
さっき凛とキスしてた


池端 宏也が 大事なペンを持って
微笑んでいた。