「中野!?やるのか!?」


体育着に着替えて
髪の毛を一つにまとめた
私を見て
翔くんは驚いた。


「女子では未来しかいないので
指導お願いします。」


真美が私の変わりに
答えた。


「あの時以来一度も
やってないんだよ~」


慌てる私
翔くんの前でカッコ悪いのはヤダ

「体が覚えてるって~」


真美と正平はニコニコ顔


クラスの男子が二人

私が一人

側転から入って・・・・・
最後はバック転


側転は簡単だし……

だけど
翔くんに体育を教わるなんて
なんだか緊張している。
かっこわるいとこ
見せたくない……



ドヤドヤ人が集まってきて
私たちはさらに
人目にさらされて緊張してきた。


男子はなんとかやり遂げて

ギャラリーから
拍手を浴びていた。


私の横を通り過ぎる
成功者が


「めっちゃ緊張するぞ・・・」

とプレッシャーをかけていった。