「生徒は乗せられないだろ~
大問題になるからさ~」


真面目な顔で
先生が答えた。


「やだ~先生ったら~
未来もそういう先生の真面目なとこ
可愛いって思うわ~」


反対にそう言ってやった。



「な…おまえな~~~
教育者をからかうなよ~~
中野が卒業したら……
乗せてやってもいいぞ……
一緒に旅にも
連れていってやるし……」



「え?」

その言葉に反応した私に



「あはは~~~
やっぱまだまだお子ちゃまだな~
そういう中野が
めっちゃ可愛いな~~」


そう言うとヘルメットを
被って
バイクにまたがった。


「先生ったら」
私は先生の背中を叩いた。



「中野は元気なのが一番。
元気に会おうな~」



そう言うとバイクは走り出した。


私は大声で


「先生~~~気をつけてね~~」


そう言って手を振ったら
急に元気になった気がした。



 ありがと先生……