その議案を生徒総会で
発表したら
生徒の顔が生き生きしてきた。


統率力のある会長の
おかげもあって
各クラスの準備期間に間に合った。


「今年の学祭めっちゃ
楽しみだよね~~」


そんな声が聞こえてくると
嬉しくなった。


ここまで苦労はしたけど
その努力が学祭の成功によって
私に何かを
与えてくれる


それが楽しみになった。



「塚田の変わりに入ってきたのが
未来ちゃんでよかったよ。
ダラダラしてた生徒会も
こんなに盛り上がって一つになって
俺ら三年はめっちゃ嬉しいよ。」



会長が言うと
みんなが拍手してくれた。

はぁくんが褒めてくれるだけで
誰かに褒められることなんて
今までなかった。

恥ずかしさと嬉しさで
一杯だったけど
この何とも言えない
くすぐったさが心地よくて
私は幸せな気分になっていた。



幸せをはぁくん以外から
感じたことも初めてだった。