廉が仕事に戻ったあと、私はずっと窓越しに空を見ていた。

幸せな時間はけして永く続かないと心に刻んで…

夕方6時を少し過ぎると廉が帰って来た

「お、お帰りなさい」

「ただいま」

廉は帰ってくるなり私を抱きしめてソファに倒れ込んだ

「廉、ご飯は…」

「ご飯より羽実がいい」

「でも…」

「羽実がキスしてって言っただろ」

廉の言葉に逆らえずにキスをした

「廉?私達って何かな?」

廉を見上げて聞いてみた

「ひとつだよ」

廉は私をちゃんと見て、そう言った

「うん」

私は廉を抱きしめて、廉も強く抱きしめてくれた

廉の唇が私の身体と心に温もりを残して行く

私達は何度も愛し合いそのまま同じ夢に入って行った