來はニコッと微笑む。



「何で…光が…。」



「『私』の役目は終わった。だから、『私』は消えるんだ。」


「「!」」俺達の驚きに來はフフ、と笑う。



「最初から分かっていた事だよ。『私』は西園寺志穂の内に生まれた只の意志。

役目を果たしたら消えるのは当たり前でしょ?」


確かにそうだけど…



「私がここにいる限り、この子の時間は止まったまま。

そろそろこの子を、解放してあげないと。」



來の言ってる事は正しい



それは分かってる




けど、すぐには信じられない



「海。」