「朝飯できてるぞ。早く降りてこいよ」


「うっ…今日はなんだか頭痛が…」


あたしが頭に手を抑えながら言うと、案の定お兄ちゃんは騒ぎ出した。


「頭痛…っ!?大丈夫なのか恵瑠!?風邪か!?風邪ひいちまったのか!?」


かくかくと揺らされちゃってるあたし。


うん、お兄ちゃんのせいで本当に体調悪くなりそうだよ。


「恵瑠っ、お前顔青いぞ!?」


いや、だからね?あのかくかくのせいだってば。


「母さん呼んでくる!!ベッドで寝てろよっ!!かーさーんっ!!恵瑠がぁぁあ!!」


ドタドタと階段を下りていく音が聞こえた。