そんな状態にいたたまれなくなって、限界を感じて……。


「ふ……藤澤くんは、いつからバイトしてるの?」


やっと思いついた質問を口にした。


その瞬間……。


「あ!?
ちょっと、止めてください!!」


あたしにでは、なく。


運転手さんに向けて放った、藤澤光の焦った声が、タクシーの車内に響いた。