どうしても、そばを離れたくなかった。


だからこその……あの言葉。


『初めましてから、始められる』


そう。


あたしと藤澤光の、これから始まる未来は、過去の続きではなく……。


過去とは全く関係のない今、新たに……始まるんだ。


だから……。


「お店になんて戻らないで。
もう遅いんだから、送ってよ」