初めて会ったのは高校の入学式。
一人ただ机に座って遠くの方を眺めていた。

そんなあなたをほとんど気にする
ことはなかった。

近寄りがたい雰囲気。
一点をただ見つめているあなた。

何考えているかわからない。

周りの友達はそんなあなたのことを
『こわいひと』
といった。

でも私はそうは思わなかった。

あなたが持っている不思議な世界に
ちょっと魅力を感じていた。