来衣くんだ。

会話もないのに二人で並んで歩いた。

来衣くんは図書室に行くようだが、私は自分の心臓がうるさすぎてそれどころじゃない。

しばらく歩いて、かどを曲がって、図書室に入った。

二人は選ぶ本が違うので離れた。